2025-05-24海外で話題の時計関連ニュース

ロレックス、NY旗艦店計画で小売網を統合へ (2025-05-21)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-05-21/rolex-to-consolidate-retail-locations-around-new-nyc-flagship-building

ロレックスがニューヨークで計画中の大規模旗艦店オープンに向け、既存の小売拠点を再編すると報じられた。同社と提携する高級時計店ウェンペは2025年末でロレックスの取り扱いを終了し、その後はパテックフィリップと提携した大型ブティックを開設する見通し。ロレックスは直営旗艦店で存在感を高めつつ、小売網を効率化する戦略を進めている。

オメガ、新型レイルマスター発表でシーマスターと比較レビュー (2025-05-18)
https://www.fratellowatches.com/sunday-morning-showdown-2025-omega-railmaster-2025-vs-aqua-terra-150m-38mm/

オメガは直径38mmの新作「レイルマスター」を2モデル発表し、グラデーション仕上げのグレー文字盤(センターセコンド)とベージュ文字盤(スモールセコンド)のバリエーションを用意した。時計ブログでは、この新型レイルマスターを同サイズの「シーマスター・アクアテラ 38mm」と比較し、両者のデザインや価格を論じている。レイルマスターはヴィンテージ調のマットダイヤルに筆記体ロゴを配し、アクアテラより約1,000ユーロ廉価となっており、読者にどちらが好みか意見を募る盛り上がりを見せた。

シャネル、青いサファイアケースの限定J12「ブルーX-レイ」発表 (2025-05-21)
https://timeandtidewatches.com/chanel-j12-bleu-x-ray-introducing/

シャネルは今年のWatches & Wondersで、ケースとブレスレットを青色サファイアで作り上げた限定モデル「J12 ブルーX-レイ」(12本限定)を公開した。38mmサイズの透明なボディには196個のバゲットカット・ブルーサファイアがセッティングされ、ベゼルにも5.61カラット相当の宝石が敷き詰められている(クラウンにも1石配置)。ブラックにコーティングした18Kホワイトゴールドの地金がアクセントとなっており、ムーブメントを隅々まで鑑賞可能なデザインだ。1本あたり製作に1,600時間以上を要する超ハイエンド仕様で、シャネルの卓越した宝飾技術と時計製造技術を体現するモデルとなっている。

ウブロ、角形ケース初のトゥールビヨン搭載「スクエア・バン」発表 (2025-05-22)
https://timeandtidewatches.com/hublot-square-bang-tourbillon-4-day-power-reserve-introducing/

ウブロは角形ケースの「スクエア・バン」シリーズに初めてトゥールビヨンを搭載した新モデルを発表した。自社開発した角型ムーブメントにより4日間のロングパワーリザーブを実現し、文字盤は時・分の2針表示のみとするシンプル構成(スクエア・バンでクロノグラフ無しは初)。ケース素材には新開発の3Dカーボンファイバーを採用し軽量化を図っている。従来は丸型ムーブメントを流用していたスクエア・バンだが、今回の新作はケース形状に最適化された機構を備え、ウブロの独創的エンジニアリングが光る意欲作となっている。

タグ・ホイヤー、モナコGP記念クロノグラフ“ストップウオッチ”限定モデル発表 (2025-05-23)
https://monochrome-watches.com/tag-heuer-monaco-chronograph-stopwatch-black-dlc-titanium-2025-review-price/

タグ・ホイヤーは伝統の角形時計「モナコ」の新作として、“ストップウオッチ”から着想を得た限定クロノグラフモデルを発表した。軽量なブラックDLCチタン製39mmケースに黒×銀のツートーン文字盤を組み合わせ、要所に赤色を配したデザインは1960~70年代のヘウアー製ストップウオッチへのオマージュとなっている。右側にリューズを配置する自動クロノグラフキャリバー11を搭載し(初代モナコを彷彿とさせる仕様)、穴あきの黒カーフストラップが付属。世界970本の限定生産で、価格は約9,600スイスフラン(約140万円)。モナコグランプリ開催週に合わせたリリースとなり、レーシングファンの注目を集めている。

ゼニス、ラピスラズリ文字盤のクロノマスター・トリプルカレンダー発表 (2025-05-22)
https://timeandtidewatches.com/zenith-chronomaster-original-triple-calendar-lapis-lazuli-introducing/

ゼニスは創業160周年を記念した新作として、「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」のラピスラズリ(瑠璃)天然石文字盤バージョンを公開した。美しい濃青色の一枚岩ダイヤル上に、日付・曜日表示やムーンフェイズ付きのクロノグラフ機構を精密にレイアウトしており、硬質な天然石に複数のサブダイヤル孔を開ける高度な加工技術が注目ポイントである。ステンレススチール製38mmケースに収められたムーブメントは、同社伝統の自動クロノグラフ「エル・プリメロ」に複雑カレンダーを組み合わせたキャリバーで、数週間前に発表されたピンクゴールドモデルに続くバリエーションとなる。大胆なブルーカラーで統一した一連の記念モデルの一つであり、ゼニスの伝統と革新性を象徴するタイムピースとなっている。

2025年春のジュネーブ時計オークション、過去最高額続出で盛況 (2025-05-22)
https://timeandtidewatches.com/geneva-2025-watch-auction-season-highlights-results/

5月に開催されたジュネーブの高級時計オークションでは記録的高値が相次ぎ、大きな話題となった。中でも注目は、独立時計師F.P.ジュルヌが手掛けたブレゲ社のシンパシーク掛時計で、落札額は約550万スイスフランに達し今季最高額をマーク。またカルティエの1920年代製ミステリークロックも約393万フランで落札され、同種クロックとして史上最高値を更新した。ロレックスの一点物デイトナ(“Asprey”パープルダイヤル)も17万5千フランで落札されるなど、ヴィンテージのロレックスやパテックフィリップにも根強い人気が健在。主要オークションハウス3社合計の売上は数十億円規模に上り、高級時計市場が依然堅調であることを示す結果となった。

LAで強奪の100万ドル超パテック腕時計、容疑者逮捕で無事発見 (2025-05-20)
https://abc7.com/beverly-hills-watch-theft-patek-philippe-emerald/13268145/

ビバリーヒルズのホテルで観光客から武装強盗に奪われた推定100万ドル超のパテックフィリップの腕時計(エメラルド装飾モデル)が、容疑者逮捕に伴いマイアミで回収された。この事件では南米出身の強盗団が高級ホテルのテラス席で犠牲者を物色し、今年3月に時計を強奪していた。5月中旬、米国と協力したマイアミ当局が容疑者2名を拘束し、隠し持っていた問題のパテックの腕時計を押収。被害品の無事な発見により、ロサンゼルス郡検察は国際的窃盗団の実態解明を進めている。

睡眠薬強盗でロレックス盗難、フロリダで女を逮捕 (2025-05-21)
https://www.cbsnews.com/miami/news/south-florida-woman-arrested-after-stealing-rolexes-from-3-different-men-in-miami-doral-miami-beach/

南フロリダで25歳の女性が、酒席で男性に薬物を盛って昏睡させ、高級腕時計(ロレックスを含む)や現金を盗んだ容疑で逮捕された。この女はドリアル、マイアミ、マイアミビーチの少なくとも3人の男性からロレックスを奪ったとされ、被害者が目を離した隙に時計を持ち去っていた。警察は防犯映像や配車サービスの記録から容疑者を特定し、睡眠薬強盗による連続窃盗事件として起訴した。

宝飾店強盗の兄弟、$14万相当ロレックス強奪事件にも関与か (2025-05-23)
https://ktvz.com/cnn-regional/2025/05/23/jewelry-heists-brothers-charged-others-sought-as-141k-in-stolen-rolexes-remain-missing/

ジョージア州ヴィデイリアの宝飾店強盗事件で逮捕・起訴された兄弟が、未解決のロレックス大量窃盗事件にも関与した可能性が浮上している。2024年11月、サバンナのデパート「ベルク」でガラスケースをハンマーで割り11本のロレックス(時価約14万ドル)を強奪する事件が発生しており、手口の類似から当局は今回の被告らとの関連を捜査中。なお宝飾店強盗では他にも共犯がおり、高級時計を狙った広域窃盗団の可能性も指摘されている。